デバイスの初期化

デバイスが端子に接続されるとD+かD-が高電位になり ます。 ホストはこの状態が 2ms 以上継続するとデバイスが接 続されたことを認識します。

ホストがデバイスの接続を認識するとデバイスが新し く接続された端子の D+ と D- の両方を 10ms 以上低 電位にします。

デバイスはこれによってホストが接続を認識して回線 を初期化していることを知ります。

この時点でホストがデバイスについて知っている情報 は通信速度だけです。

デバイスはこの後にホストからの通信によって設定が 必要ですが、この時点でアドレス 0 、エンドポイント 0 でのコントロール転送による通信が可能になってい ます。

ホストはコントロール転送によりデバイスの通信仕様 を読み取ったりデバイスにアドレスを設定したりしま す。 USBでは新しく接続されたデバイスはアドレス 0 でホ ストの通信を受けることになっているのでホストは新 しく接続されて認識したデバイスには独自のアドレス を設定する必要があります。

デバイスの情報

ホストが通信するときに必要なデバイスの情報はエン ドポイントの情報です。 この情報は転送方向、転送形式、パケットの最大デー タ数、転送間隔です。

USBの通信は初めの接続のとき以外はホストがデバイス に要求する形で行われるのでデバイスのパケットの最 大データ数や転送間隔はホストが守らないとデバイス が予定する時間当たりのデータ転送量を保証できなく なります。