目次
 ●使い方
 ◎LDC
 ◎LSIM
 ◎LSIM View
 ○操作
 ◇小窓
 ○ファイル出力
 ○色設定
 ○選択拡大
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使い方
L言語で設計するための
LTOOL
の各プログラムの使い方の説明です。
 
LDC
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LDC は L言語 で書かれた論理譜に最適化と論理圧縮を行
って積和型の論理に展開するコンパイラです。
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LDC
だけで実行したときは選択機能が羅列されます。
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LDC を実行するときは同梱された STD.LIB を同一の
ディレクトリに置いて実行してください。
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STD.LIB はユーザで論理を追加してあっても構いませ
ん。
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論理譜のファイル名だけを指定して実行したときはフ
ァイルの出力はなくエラーの有無だけを確認できます
。
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ファイル名の拡張子を省略したときは
.L
が付きます。
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オプションはファイル名の後に付けます。
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LDC にファイルの出力をさせるのはチップ化するとき
と検証のファイルを得るときです。
チップ化する場合には使用する言語に応じて下の4種
類のオプションがあります。
【言語】
言語 | オプション | 論理ファイル | テストベンチ |
ABEL | -ab | e□.abl | e□.abv |
AHDL | -ah | e□.tdf |
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VHDL | -vh | e□.vhd | s□.vhd |
Verilog | -vr | e□.v | s□.v |
LSIM | -ls | e□.sim | t□.sim |
□ は entity の順番で 0 から振られます。
論理譜に機能実行譜があるときはテストベンチも出力
されます。
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テストベンチのステップ数は無指定なら 30 ステップ
です。
-sp 数
でステップ数を指定できます。
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論理譜に機能実行譜があるときは同一ディレクトリに
LSIM .LBL がなければ出力します。
-lbl を付けると LSIM .LBL を更新します。
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STD.LIB にユーザの論理を追加することができます。
-lib
は手続き譜を STD.LIB に追加した NEW.LIB を出力し
ます。
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論理が大きかったり、信号数が多いときは最適化や論
理圧縮に時間がかかります。
そのときは
-opt 0 -qm 0
のオプションを付けてください。
1番目が最適化を2番目が論理圧縮を無効にするオプシ
ョンです。
これを指定すると最適化を最小限度に留めて、論理圧
縮はまったく行いません。
LDCのコンパイル出力は多少は大きくなりますが論理
的に違いはありませんので時間が気になる場合はこう
してください。
-
強制終了させたい場合は Ctrl-C を押してください。
 
LSIM
LSIM は LDC に -ls を付けて出力されたファイルを処理
してステップ数に応じたシミュレーション値を
LSIM .OUT
に出力します。
LSIM はシミュレーションデータを作るだけのプログ
ラムで閲覧は LSIM View で行います。
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LSIM の実行プログラムは SIM.EXE です。
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ファイル名の拡張子は省略できません。
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LSIM のオプションはひとつだけでファイル名の次にス
テップ数を指定できます。
指定しないときは 100 ステップになります。
500 ステップにしたいときは
SIM s1.sim 500
とします。
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深度解析が失敗したときは非記憶信号だけの論理に、
その出力が入力に返されて非同期記憶になっています
。
実効譜か機能実行譜を見直してください。
bitn a;
a=a+1;
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非記憶の信号で左の様に書くと深度解析が失敗します。
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シミュレーションが正常に終了している場合は
simulation -> end
まで表示して実行を終了しています。
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強制終了させたい場合は Ctrl-C を押してください。
 
LSIM View
上記の画面は
PDF
と
EPS
でファイルに出力することができます。
LSIM View は LSIM .OUT を閲覧するプログラムです、
実行プログラムは VIEW.EXE です。
 
操作
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LSIM View は同一ディレクトリにある LSIM.OUT を読
み込んで起動するのでファイル名を指定したり、起動
後に閲覧ファイルを選択したりすることはありません
。
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LSIM View が起動すると上の画面のように直ちに閲覧
できる状態になっています。
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縦と横のスクロールバーを使って目的のステップ位置
に移動して値を確認してください。
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画面の左下で画面の倍率が1から5までの5段階で変え
られます。
2桁以上の信号の波形画面での値の表示は2倍からです。
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カーソルは赤と青の二本が使えます。
信号画面と波形画面との間にカーソルの位置する信号
の値が表示されます。
 
小窓
LSIM View の波形画面を右クリックしたときに現れる小窓です。
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間隔変更
は信号画面と波形画面との間を5段階で広げます。
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カーソル値
は信号画面と波形画面との間に表示する値を決めます。
赤をクリックしたときはそのときの赤のカーソル値を表示します。
青をクリックしたときはそのときの青のカーソル値を表示します。
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差
をクリックしたときは、それ以降のカーソル操作で
赤 - 青
の値を表示します。
位置
をクリックしたときは、それ以降の赤または青のカー
ソル操作が行われた位置を表示します。
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画面移動
はカーソル位置を波形画面の左端に位置して画面を移
動します。
赤
カーソルに赤を選んで移動します。
青
カーソルに青を選んで移動します。
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カーソル移動
は画面の外にあるカーソルを画面に呼び戻します。
赤
をクリックすると赤カーソルを画面に呼び戻します。
青
をクリックすると青カーソルを画面に呼び戻します。
両方
をクリックすると両方のカーソルを画面に呼び戻します。
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進数
カーソルの左右の移動をクリックしたときの移動数を決めます。
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集合信号値
波形画面に信号値を表示するか、しないかと、2桁以
上の信号値を表示するときの基数を決めます。
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基数
集合信号値の基数を決めます。
10進数
基数を10にします。
16進数
基数を16にします。
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ページ移動棒
波形画面が2頁以上あるときに横スクロールバーが波
形画面の上に表示されます。
これの表示、非表示を決めます。
表示
ページ移動棒を表示します。
非表示
ページ移動棒を表示しません。
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設定保存
LSIM View の色設定以外の設定値を保存するかどうか
を決めます。
保存された設定値は LSIM View が次に起動するとき
の初期値になります。
する
現在のLSIM View の設定値を保存します。
しない
設定値は保存しません。
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ファイル出力
LSIM View は画面をファイルに保存することができま
す。
ファイル形式は PDF と EPS です。
どちらのファイル形式が選択されているかは小窓の最
下段に表示されています。
PDF出力
あるいは
EPS出力
をクリックするとファイルを保存するダイアログが開
くのでファイル名を指定して保存します。
ファイル形式を変更するには
出力設定
から
出力形式
をポイントして
PDF
と
EPS
のどちらかの望む形式をクリックしてください。
ファイル形式にEPSを選択した場合は画面を回転させ
て保存することができます。
保存画面の回転位置を変更するには
出力設定
から
画面出力
をポイントして
画面と同じ
か
90度左回転
か
270度左回転
から望むものをクリックしてください。
パソコンの画面より大きい範囲を出力したいとき、あ
るいは 2 頁以上の出力を行いときは
出力設定
から
範囲設定
をクリックすると左のダイアログが開きますので、必
要な項目を記入後に設定ボタンを押してください。
なお、
原点
・
角度
・
大きさ
は出力形式にEPSを選択したときにだけ記入できる項
目です。
タイトル
は Adobe Reader でも GSview でもファイル情報に表
示されますが 英文字 でないと正しく表示されません
。
作成者
は Adobe Reader ではファイル情報に表示されます、
これも 英文字 で記入してください。
 
色設定
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LSIM View の画面はユーザが自由に設定できるように
なっています。
それはPDFとEPSで保存するファイルにも適用されます。
画面設定
から
色設定
をポイントして色変更したい項目を選んでクリックす
ると「色の設定」のダイアログが開きますので望む色
を選んで設定してください。
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信号枠の個々の信号名の色設定は LSIM .LBL で行っ
ていますが、信号名に一律に同じ色設定を LSIM .LBL
とは別に行うのが
信号名枠統一
です。
使う
をクリックして適用され
使わない
をクリックして外されます。
枠色,
枠内色,
文字色
は一律にする色の指定です。
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色設定は
保存
で8個まで登録することができます。
読み出し
で8個の内のひとつを現在画面に適用します。
LSIM View の起動時には
0番
を登録しているときは 0番 の設定を読み出して画面
に適用します。
0番 の登録がないときは 初期値 を適用します、信
号名の色は LSIM .LBL から適用します。
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色設定を初期値に戻すには
初期値に戻す
をクリックしてください。
信号名の色は LSIM .LBL から適用します。
左は色設定を変更して
信号名枠統一
を適用した例です。
PDF
 
選択拡大
矢印カーソルで画面の一部を選択して拡大した画面で
表示させることができます。
↓
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